革製品の染料仕上げとは
お店で見かける革製品は、ブラック、チョコ(ダークブラウン)、キャメルなどが一般的ですが、どれも素材本来の色ではなく、基本的に薬品で色が付けられた状態なのです。
染め方は大きく分けて2つあり、染料仕上げ、そして顔料仕上げです。
今回は染料仕上げの方に焦点を当ててご紹介します。
染料(アニリン)仕上げのメリット
これは染料で繊維を染める方法で、革本来の皺やキズ、トラ、血筋などをほとんど損なうことなく、革本来の表情を残した状態で染めることができます。
つまり、染めた後も革らしさ、革の自然な表情や手触りを楽しむことができるのが最大のメリット。
キズはつきやすいのですが、素材の内部までしっかり染まっているのでなじんでしまえば目立たず、年月を経ることで色合いや質感の変化が起きるので、エイジングを楽しむことができるのも特徴です。
断面(コバ)の処理もしやすく、貼り合わせではない一枚革の製品が作りやすいメリットもあります。
デメリット
染ムラが出やすい点がデメリットとして挙げられます。
そのため、ロット間による色の違いは必ず出ます。
耐水性、耐久性は低いので、使用しているうちに色落ちや色あせ、雨染みなどが起きやすいのも特徴です。
染料仕上げは革本来の風合いを楽しみたいケースでおすすめ
染料仕上げは、革本来がもつ表情をそのままの状態で染めることができ、革が年月とともに変化するのを味わうことができ、革らしさを何よりも楽しめる染め方です。
クロム鞣しではそこまでの経年変化はありませんが、特にタンニン鞣し革では、染料仕上げの方が高級とされ、年月とともに味わいのある変化を楽しみたい方にはおすすめの仕上げ方法です。
しかし、こうした革の特徴をあまり良しとしない方には、これらをデメリットと感じるかもしれません。
革製品は本来、製品ごとにキズや皺などの位置や数、色味が異なるものなのですが、購入するお客様によっては均一した製品品質を求めることもあり、染料仕上げの場合は色や特徴が異なってくるという点を留意すべきでしょう。









