顔料を使うメリットとデメリット
● 2022/06/20
革製品への着色というと、顔料と染料とが挙げられます。
今回は顔料の方に焦点を当て、そのメリットとデメリットをご紹介します。
古代から使われてきた顔料
顔料は粉末状の塗料で、現在は革製品だけでなく、 化粧品や食品、プラスチック製品など様々なものに使用されています。
顔料の特徴は、水や溶剤に溶けにくいこと。
顔料だけでは色を付けることができないので、バインダーという定着剤と混ぜ合わせることで色付けできるようになり、モノの表面に色を塗って定着させます。
つまり、染料のように素材の内部までは浸透せず、ペンキ屋絵の具と同じ原理で色を付けているとイメージしていただければよいでしょう。
顔料には、土や植物、鉱石などの天然の素材が原料の無機顔料と、合成された有機顔料の2種類があります。
無機顔料は自然な素朴な色合い、有機顔料は鮮やかな色合いのものが多いのが特徴です。
顔料のメリット
塗料として顔料を使うメリットとしては、色落ちや色写りがしにくい点です。
水や紫外線にも強い、高い耐久性もメリットのひとつ。
人類の祖先が洞窟などに残した壁画がよい例で、あれは土や鉱石が原料の顔料だとわかっているのですが、顔料はそんな遥か昔から人類が用いてきた塗料なのです。
デメリット
顔料を革製品に使うと、手触りが変わってしまいます。
いわば革製品の表面が顔料で覆われたかたちになるので、革本来の自然な手触りが失われてしまうのです。
また、顔料は耐久性が高いので、本来年月を経たことで生まれる革製品の光沢や色が出づらく、革の持つ透明感は失われます。
しかし、顔料で塗装することでキズや風合いが気にならない均一な仕上がりになることが期待できるのです。









