革製品に染料ではなく顔料が多く用いられるのはなぜか
革製品に使われる塗料には顔料の方が多いのをご存知でしょうか。
特に安い革製品などでは、顔料で革製品の表面を覆うことで革のキズやシミを隠すことができ、工程を減らすことで革製品を安く作ることができる上、色移りしにくいなど耐久性が高いことからよく使用されるのです。
高級な革製品に顔料が用いられる理由
高価な革製品の塗装は、染料で染めた後に薄く顔料でコーティングしているケースが多いです。
作業工程は増えますが、こうすることで素晴らしい色が出せるだけでなく質感もよくなります。
しかしかなり高い技術が必要なのも確かで、世界最高峰のブランドのひとつ、カーフのWHカーフ(ワインハイマー社製)などが挙げられます。
もちろん使用されている顔料も高価なもので、安い顔料とは品質面ではっきりとした違いがあります。
また、富裕層は、染料より顔料を使用した革の方が人気で、おそらく整った均一な表情が富裕層の求めるテイストにマッチしているのでしょう。
さらに、高級品には品質にバラツキがあるわけにはいかないという事情もあるのでしょう。
特にグローバルに販売を展開してくためには、安定した品質はもちろん、色落ちや色移りのリスクを最小限に抑えるべきで、染料で染めるだけでなく、顔料で整えて品質を安定して揃える必要があると考えられます。
顔料を使った高級な革製品のほとんどは、クロム鞣し革
ここまで革製品の多くは顔料が使われているとご紹介してきましたが、ポイントは、それらの多くがクロム鞣し革である点です。
実は、タンニン鞣し革の場合、顔料を使っていない製品の方が高級なのです。
タンニン鞣し革の人気は、エイジングの風合い。
顔料を使ってしまうと経年変化しないのでエイジングが楽しめないというのが大きな理由でしょう。









