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皮革用塗料にはどんなものがあるか その2

2022/06/20

この記事では、革製品の鞣剤を中心にご紹介します。

 

クロム鞣剤:クロム鞣剤で鞣された革は、耐熱性が非常に高くなるのが特徴です。

熱収縮温度が120度以上にもなり、腐敗や薬品に対する抵抗性が増す上、柔軟性や弾力性に富んだ革ができます。

染料による染色性も向上するなど、使用する上で多くの利点があります。

そのため現在は、このクロム鞣を主体としたものが革製品の大半を占めています。

 

アルミニウム鞣剤:アルミニウム塩は、古代から革の鞣に使用されていたものとして知られています。

クロム鞣剤と比較すると皮との結合が弱いので熱安定性も低いですが、その反面皮質繊維の膠着が強く、白革の製造が可能なのが特徴です。

 

ジルコニウム鞣剤:ジルコニュウム塩に鞣皮性があることは1907年に発見されたのですが、実際に鞣剤として応用出来るようになったのは1931年頃です。

ジルコニウム鞣剤は、白色のやや堅めの革の製造に適しています。

 

植物タンニン:植物タンニンは、植物より抽出され、革をなめす力のある物質の総称です。

原料である樹木の種類によって、それぞれ特徴的な性質を持っています。

ミモサ(ワットル)や、ガンビヤ、チェストナット、ケブラチョ、ミラボランタラなどが植物タンニンとして一般的に使用されています。

 

合成タンニン:もともとは植物タンニン鞣剤を補完するものとして開発された化学合成品ですが、現在ではその他にも様々な目的で使用されています。

合成タンニンは比較的分子量が小さく荷電の多いタイプの補助型と、比較的分子量が大きくコラーゲン繊維への充実効果の大きい置換型、そして繊維組織が粗い部分への充実を目的とした樹脂鞣剤とがあります。

 

その他の鞣剤:アルデヒド系鞣剤(ホルマリン、グリオキザール、アクロレイン、グルタアルデヒド)や、リン酸系の鞣剤も開発されています。

特にグルタルアルデヒドやリン酸系鞣剤は、クロムフリーの鞣剤としてエコレザーの製造のための鞣剤として近年注目されています。

 

加脂剤:湿潤状態の革(濡れた状態の革)は、内部の繊維間に多くの水を含んでいるので柔軟な状態を保っています。

しかし革を乾燥させると繊維と繊維とが互いに膠着してしまい、硬くなってしまうのです。

加脂剤は、油剤(柔軟剤)を繊維間や表面に付着させることで、革に柔軟性を与えることができます。

革のしなやかさやふくらみ感などの革の全体的な風合いは、加脂剤とその適用法により大きく左右されます。

さらに光沢や艶などの視覚的品質や表面の湿乾感覚、温令感覚などにも大きな影響を与えます。

 

仕上剤:革の仕上げは、塗装膜形成材料を使い、革の表面に塗装や着色をして革の表面を保護すると同時に、見た目を美しくすることを目的としています。

革の塗装は、他の素材の塗装と比べて風合いと感性がより強く要求される作業と言えるでしょう。

なぜなら、革製品の多くは人の肌に直接触れる機会が多く、より多くの風合を持たせることが要求されます。

例えば、ぬめり感や暖かさ、充実感など一言では言い表せない様な性質が、仕上げ剤や仕上げ方法により求められます。

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